就活の数的マジック
数的マジック
数は客観的だと思いますが、それもどのように見せるかである程度コントロールできてしまうと思います。
以下よく出てくる数字
- 売上
- 営業利益
- 経常利益
- 前年度比
数字のマジック!!
売り上げ5年連続成長!!
営業利益100億!
このように見てどのようになるのでしょうか?
5年連続で上がっているとすごいと思うでしょうか?
100億稼いでいる会社は規模が大きいと思うでしょうか?
100億って自分が稼げる額ではないですが、会社としてどの程度なのかは難しいです。
業界全体の市場規模に比べてどのくらいなのか、比べる必要があります。なじみのある?AEONで8兆くらいの業績なので、100億はそこまで多くないと思います。
5年連続で上がっているのはどうでしょうか?
売り上げが毎年上がっているといっても、営業利益が落ちていたら、意味がありません。
それはどういう事でしょうか。その前に、売り上げ、営業利益について述べます。
売り上げとは、その年どれだけ売れたか。
営業利益とは、売り上げから人件費などの諸々の経費を引いたもの。
経常利益とは、営業利益から、営業以外(借りたお金の利子の支払いだったり/株の配当だったり)を引いたものです。
つまり、売り上げというのはその年にどれだけ売れたかだけであって、売るためにかかったコスト(ex働いている人の給料や、建物の家賃など)を含んでいないのです。
例を挙げると、2000個売れて、売り上げが高かった。ただ売るために3000人使って、また広告費をめちゃくちゃかけたという事がありえます。
なので売り上げではなく、営業利益を見るといいと思います。
営業利益は売り上げから広告費などいろいろ引いて、結局いくら儲けたのかというものです。
経常利益は営業利益に株の配当やらを加えたものです。イコールではないですが、経常利益=営業利益と思っていいと思います。
話がずれましたが、売り上げが上がっているからと言って、成長しているかというと必ずしもそうではないのです。
前年度比:前年と比べてどのくらい成長したのかというのはもちろん大事ですが、会社のスパンは1年というものではなく2~3年で見るといいと思います。
過去と比べてどうなのかというは大事だと思います。
今年の売り上げが500億という風になっていても過去に1兆稼いでいた会社であれば業績が落ちています。また成長していない会社はいまつぶれているので、どのくらいの成長なのかだったりを見るといいと思います。
もう少し見たい場合は景気と比べてどうなのかをみることで、景気に変動されやすい会社なのかどうなのかというのがわかります。
このように説明会で数字を出すものがあるのですが、過去や他と比べることによって自身で検証していかないと企業のマジックにかけられてしまいます。